[#KeepgoingTOGETHER] Vol. 24 美術評論家連盟2020年度シンポジウム「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とそのあとに来る芸術」

四方幸子|美術評論家連盟 シンポジウム実行委員長

1. オンライン配信を実施しての所感

パネリストはスタジオ3名、Zoomによる遠隔参加3人(加えて冒頭と最後に会長が遠隔参加)だったが、スムーズに展開できた。後日視聴者からも伺ったが、スタジオと遠隔参加者の隔たりも感じず、ディスカッションも充実していたとのことだった。またリアルタイムでTwitterコメントを拾うことができ、ディスカッション後半には、DOMMUNE主宰者宇川直宏氏からいくつか紹介いただくとともに、彼の発言も含めいっそう議論が広がった。Twitterや関係者らのコメントから、内容について高い評価をいただけた。


左より:パネリストの木村氏、長谷川氏、モデレータの四方氏

2. オンライン配信で得た成果と課題

本イベントは、DOMMUNEオフィシャルで延べ 11,153、YouTube Super Chatで5,423、合計16,576ビューワーと高い反響を得た。視聴者がTwitterコメントを寄せられたのもオンラインならではである。映像アーカイブは翌日より公開し、広く参照いただけるようになった。DOMMUNEとのコラボレーションにより、文化やサブカルチャー全般を含む広範囲の人々に視聴いただけた。美術評論家連盟にとっては初のオンラインイベントであり、連盟を広く知っていただく機会となったとともに、既知の方々にはその印象を刷新することができた。

左より:リモート参加の岡﨑氏(画面)、会場にて木村氏、長谷川氏、四方氏

3. 今後のご活動におけるオンライン配信の活用や展開について

今後シンポジウム等のイベントを開催する際は、従来のようにホールを会場とする場合も含め、オンラインによるライブ配信などを活用し、より多様なアクセシビリティを提案できるようにしたい。また、これとあわせ、録画の公開等を通じ記録や情報源として活かせる資料的価値の高いアーカイヴを構築したい。なお本シンポジウムについては黒瀬陽平氏によるレビューおよび林会長による所感の掲載が計画されており、6月中をめどにWEBサイトでは映像とともに閲覧できる予定となっている。

<配信プログラム>

S/U/P/E/R DOMMUNE 特別協力
美術評論家連盟2020年度シンポジウム「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とそのあとに来る芸術」

  • 実施日:2020年5月16日
  • 内容:
    2020年度シンポジウムを「文化/地殻/変動 訪れつつある世界とそのあとに来る芸術」というテーマのもと開催。下記を特徴としている。
    ・美術評論家連盟では初のオンラインによる開催。
    ・今回の方法は連盟の活動を広く知ってもらうための有効な手段であると考えている。
    ・急速に変化する社会における芸術の新たな可能性と役割を探る。
    ・新型コロナウイルスによる危機によりこのテーマには新たな意味が加わることになった。
    ・配信は芸術文化の最前線を紹介するライブストリーミングスタジオ兼チャンネルSUPER DOMMUNEとの共同開催であり、広範囲で多数の視聴者およびSNSによるフィードバックが可能となる。
    ・パネリスト:ドミニク・チェン、長谷川愛、岡﨑乾二郎、木村絵理子、住友文彦
    ・モデレーター:四方幸子
  • 告知方法、使用した広報ツール:
    美術評論家連盟 公式WEBサイト・Facebook・Twitter
    SUPER DOMMUNE(ライブ配信の共同主催者) 公式WEBサイト
    Peatix(オンライン開催への変更前、事前申込みのため使用)
  • 使用した配信ツール:SUPER DOMMUNEのYouTubeアカウント アーカイヴ
  • 視聴者の反応を得るために工夫した点:
    YouTubeのコメント機能の使用(Super Chatを含む)
    Twitterにおける関連投稿(「#DOMMUNE」)をシンポジウム内で紹介
  • 視聴者数:16,576名(当日分のみ)