[#KeepgoingTOGETHER]第5弾 伊藤郁女作品配信シリーズ「Archive du spectacle」

伊藤郁女|ダンサー、振付家/カンパニー姫
©Josefina Pere

1.オンライン配信を実施しての所感

今回こういった機会をいただいたおかげで、今まであまり日本の人々に伝えることができなかったメッセージや、見せる事ができなかった画像などを送る事ができた。私の活動は、フランスではかなり知られているが、日本ではあまり知られていなかったので、この機会に、これからも時間をとって、こちらの活動の情報を日本の方達に流していきたいと思う。例えば、『私は言葉を信じないので踊る』という作品は、実の父親と作っており、海外とともに、日本でも公演ツアーをした作品で、100回以上の公演をしている作品である。その映画を放映できることは、私にとってとても重要だと感じた。

 

2.オンライン配信で得た成果と課題

朝日新聞や、bisousjapanなどの記事にも出していただいて、活動が更に大きく広がった。この状況の中、芸術を生活環境に挿入していきたいというメッセージに反応してくれた新聞記者が何人かいて、感銘した。その結果、朝日新聞と、Bisousfrance に記事が出、今まで知らなかった人々のコメントなどをいただいた。

日本では、劇場に行く人は限られており、芸術業界はとても狭いので、こうした機会に、もっと芸術が人々の日常に侵入していくと良いと思う。

3.今後のご活動におけるオンライン配信の活用や展開について

今後、この機会を生かして、もっと日本に、私がフランスで活動している事を流していきたいと思う。私は日本を出て、もう18年ほどになる。初めは日本にあまり戻らないようにしていたが、最近は、日本の芸術にもっと貢献していきたいと思う。2016年にフランスの政府の助けで、京都に1ヶ月半滞在し、最近はOida Yoshiさんや、森山未來くんと仕事をする事ができ、日本との関係をもっと広げていきたいと思う。

遠くに行く事で、自分の中の日本や、日本そのものがよく見えてきた気がする。これからもそういった、私が、海外にいる日本人として 見た日本を海外に紹介していく事が、私のできる事ではないかと思った。

 

<配信プログラム>

Archive du spectacle

  • 実施日:4月28日、5月1日、3日、5日、6日、8日、10日、12日
  • 告知方法、使用した広報ツール:Facebook (個人のものと、カンパニーのもの),Twitter, Instagram、メールなど。パリ立教大学のグループメールも。
  • 使用した配信ツール:vimeo
  • 視聴者の反応を得るために工夫した点:写真などを投稿し、ビジュアル的にわかりやすくした。ハッシュタグは、出演者、個人のアカウント、KeepgoingTogetherなど
  • 視聴者数(総合計):2635人