
コンテンポラリーダンスプロジェクト:NANOHACH 「砂の女」

プルゼニ2015

舞台芸術
人間存在の極限の姿を追求した阿部公房の傑作を身体を通して表現する
安部公房の代表的作品「砂の女」は、近代日本文学を代表する傑作の一つであり、チェコ語を始め世界20ヶ国語に翻訳され、海外でも高く評価されています。現実と非現実の境目のような世界観のなかで、市民社会の日常性や、そこに存在する人間の生命力の本質と真相が象徴的に描き出されている作品はカフカ的とも評され、チェコ国内でも幅広い読者に読まれています。今回、この小説に着想を得て、チェコと日本という異なる文化の垣根を超えたダンスに挑戦したのは、2004年の結成以来チェコで活躍するダンスカンパニーNanohach。古城の丘という神秘的な空間を活かした野外の会場で、しなやかさと繊細さを兼ねそろえたダンスは、多くの観客を魅了しました。
日程:
2015年6月13日
会場:
コゼル城 英国式庭園
アーティスト:
コンテンポラリーダンスカンパニーNANOHACH(チェコ) Lea Švejdová(振付家/チェコ)
演目:
「砂の女」