- 2017年06月05日
日本で生まれ、世界中で受け継がれる舞踏の精神
日程:
2017年11月25日〜12月7日
会場:
Rooftop youth studio
アーティスト:
友恵しづねと白桃房
欧州文化首都における日本関連プログラムを支援しています
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日本で生まれ、世界中で受け継がれる舞踏の精神
2017年11月25日〜12月7日
Rooftop youth studio
友恵しづねと白桃房
現代に伝わり花開く影絵の伝統
かかし座の公演「Hands shadows animare」は、動物やキャラクターたちに命を吹き込む光と影のパフォーマンスです。私は、2013年の視察来日の際に、初めて彼らの公演を観る機会に恵まれました。今年、幸運にも欧州文化首都をきっかけに、本劇団の団長である後藤氏の「世界パペットフェスティバル」への参加と、かかし座の公演を実現できたことは、とても光栄でした。
パフォーマーたちの芸術レベルは極めて高く、演じるだけでなく、観客に対して影絵の手法を説明するなど、芸能と教育の両方の点で充実した公演となりました。
文責: イドヤ・オテギ (フェスティバルディレクター)
2016年5月28日~6月5日
2016年6月2日
プリンシパル劇場
かかし座
Hand Shadows ANIMARE
Marionetteatern – Sweden / El Espejo Negro – Spain / Lichtbende Theatre – Netherlands / Shobei Tamaya & Karakuri Ningyo - Japan / ASSITEJ & Speeljtheater – Southafrica / La Enananaranja – Spain / Puppets Lab – Bulgaria / La Licorne – Francia / La Fontana Sombras Animadas – Portugal / Hand Made Theatre – Spain / Unterwaser – Italy / Tol Theatre – Belgium / Laura Heitt – U.S.A. / Wild Theatre – Autriche / S.A: Marionetas – Portugal / Creature – France / Titiriteros de Binefar – Spain / Marcelo Lafontana – Brasil / Roberto White – Argentina / Markeliñe – Spain
命のメッセージを伝える日本とチェコ共作の糸あやつり人形劇公演
今回の「ゴーレム」公演は、チェコの糸あやつり人形と日本の伝統的糸あやつり人形の共同作業公演。生命無き人形達が生命宿る人間達にどのようなメッセージを送る事ができるのか。最近世界は宗教にしろ思想にしろ、同一化を求め他者を排除しようとする傾向が目立ちます。そこで私達は出自も歴史も習慣も異なるチェコの人形との共同公演を思い立ちました。全く異質であるけれども、糸あやつり人形であるという重なり合う一点を手掛かりに、共同作業を始めました。ヨーロッパの心臓と言われるチェコとシルクロードの終点である日本。この二国の人形がどう協力しながら演劇を構築することができるのか。大変冒険ではありましたが、相手との差異を確認しつつ、話し合い、互いの技術を見せ合ううちに、徐々に「ゴーレム」(生命の尊厳)という大きなテーマを共有し、作品を創り上げる事ができました。差異の中にこそ、人形で芝居を創るという事の意味が横たわっています。お互いの長い歴史に育まれた人形に対する考え、対応がその国その国の人形の形態を形成しています。その事をリスペクトしながら新たな創造に向かうという方法が、今回の大きな成果を産み出しました。この差異の中から新たな物を造る、この事なしに国際共同公演は成立しないのではないでしょうか。
文責:結城一糸
2016年6月5日~12日
神奈川芸術劇場(KAAT)大スタジオ
震災を生き延びた松の木からインスピレーションを得て作られた小さな物語。東北出身の二人のアーティストによる演出が、ヴロツワフの地にて静かな感動を呼ぶ
東北から訪れた二人のアーティスト、佐藤由美とピアニストの鼓緒太の出演によって実現された本公演。彼らは、唯一震災を生き延びた松の木からインスピレーションを受けて、小さな劇を創作しました。2015年にステージでの技術を磨くためヴロツワフに到着した佐藤は、パントマイム財団の主催及びKatarzyna Śnieżka Sobiszewska(ヴロツワフ・パントマイム劇場出身の女優)の協力で、ワークショップを実現。この出会いは、三人のアーティストによる国際的なコラボレーションに更なる活力を与えました。Sobiszewskaが筋書き、監督、振付を担当しました。佐藤は主役のジャズシンガーとして、Sobiszewskaは守護霊として、鼓緒太はライブミュージックを演奏しつつ、「最愛の男性」として出演しました。日本の伝統的風習については、茶道の師範である佐藤由美の母親の助言を請いました。芸術として、また2011年の東日本大震災の記憶として、この公演がいかに観衆に受け入れたかについては、人々の感情を伴うという点で客観的には測りがたいものがあります。それでも、本公演の後で見られた観衆の表情の中に、またそこで聞かれた短い会話の中に、この公演が観衆の印象的に刻まれる強烈な経験となったということが見てとられました。
文責:マチエイ・ポゴジェルスキ
2016年3月11日
Chamber Hall(ヴロツワフ・ポーランド)
佐藤由美(マイム役者)、鼓緒太(ピアニスト)
日程 | プログラム | 会場 |
2016年2月1日~3月11日 | 佐藤由美パントマイムワークショップとリハーサル | Klub pod Kolumnami, Tropical Dance, Chamber Hall Impart |
2016年3月6日~11日 | 鼓緒太によるリハーサル |
2016年4月20日 ~22日、 25日
チェコ・プラハ
乗越 たかお(批評家)
関 かおり(ダンサー)
2007年、シビウ(ルーマニア)が本命の首都ブカレストを差し置いて欧州文化首都に選ばれた背景には、シビウ国際演劇祭の存在があります。ディレクターのコンスタンティン・キリアック氏のリーダーシップのもと1994年に発足したシビウ国際演劇祭は、厳しい社会情勢のなかで、演劇人たちが地域の大学や市民と一体となり、活動を盛り立ててきました。更に、欧州文化首都開催を契機に演劇祭は発展を続け、現在ではヨーロッパ三大演劇祭に数えられるまでに成長。初回から、日本の劇団の招聘が開始されており、いまや日本は主要参加国の一つに位置づけられていますが、これは1980年代からキリアック氏と日本の演劇界との間で長い間培われてきた絆の存在が大きい。本年は、日本から4団体が招聘され公演を行い、また、まつもと市民芸術館芸術監督の串田氏が「ウォーク・オブ・フェイム」を受賞。2015年10月には、同演劇祭と日本との継続的な交流は日本国内でも高く評価され、国際交流基金賞を受賞しました。
6月12~21日
ルーマニア・シビウ
ヨシ笈田、まつもと市民芸術館、燐光群、NPO Stage 21
本演劇祭の要請をうけ、日本からのボランティア参加が始まった背景には、シビウ側の意向が、当委員会の活動の基本方針第2条「若者の才能や特性に目を向け、必要な支援を行う」に合致したことにあります。シビウは、2007年の欧州文化首都の開催を絶好の機会と捉えて、欧州文化首都主要プログラムである国際演劇祭におけるボランティア活動に取り組みました。また、地元の国立大学で舞台芸術を学ぶ学生にとって、演劇祭でのボランティア参加がカリキュラムの一つとなったことも、この活動の援軍となりました。演劇祭に対する世界的な評価が高まり規模が拡大する中で、ボランティアたちは、不十分だった受け入れ体制の拡充にも徐々に貢献度を高めていきました。日本とシビウとの協力体制で始まった活動も9年の歳月を経て、今ではその他のEU加盟各国やアジアの若者の参加も増えつつあります。現在、日本側では、長年継続して参加してきた高山市(シビウの姉妹都市)の谷口真由美さんがその経験を生かし、シビウ側の担当責任者ペトルーツァさんと協力しながら、リーダーとなって活動を牽引しています。
2015年6月1~30日
ルーマニア・シビウ
谷口真由美
萩原雄太、加藤希美、西菜花、中嶋泰郁、森本祈、丹治晴香、東畑雅代、弓井茉那、原啓太、中村知華
演劇の国際交流を目的としアテネオリンピックの年に始まったシアター・オリンピック
創設者の一人・鈴木忠志が主催する劇団SCOT、ギリシャ悲劇を上演
鈴木忠志氏率いる劇団SCOT『トロイアの女』の上演で、シアターオリンピックはこれ以上ないほどの最高の幕開けとなりました。完璧かつ正確を極めた劇団員の演技は、フェスティバルのスタートを飾るのに理想的なものだったと言えましょう。日本の演劇界に君臨する帝王をヴロツワフに歓迎できたことは、観客や参加者のみならず主催者にとっても大変光栄なことでした。彼らの演技から感じ得たもののすべてが、観客にとって最高の経験となりました。World of Place of Truthをテーマとした今年のシアターオリンピック メインプログラムとして、本公演はヴロツワフ市民の心に記憶されるとともに、劇場における特筆すべき成功例として、欧州文化首都ヴロツワフ2016の歴史にも刻まれることでしょう。また、ワークショップとトークイベントを通して、参加者は鈴木忠志氏の作品に通底するものを学ぶことができました。ヨーロッパの観客に邂逅した日本の劇場の伝統と歴史は、その卓抜たるユニークな存在をこのヴロツワフの地で披露しました。
文責:サビーナ・マイヘル
2016年10月14日~16日
Institute of Power Systems Automation
劇団SCOT (演出:鈴木忠志)
平山素子が手がけるバスクのリズムと日本のダンスが織りなす身体表現の根源
2016年3月25日~27日
新国立劇場(東京)
平山素子、Oreka TX, 床絵美、小尻健太、 西山友貴、皆川まゆむ、OBA、鈴木竜、池島 優、
2016年10月21日〜23日
ヴィクトリアユーゲニア劇場 (サン・セバスティアン)
10月26日 アリアーガ劇場(ビルバオ)
11月1日 (T.B.C.)バルアート劇場(イルーニャ/パンプロナ)
11月4日 (T.B.C.)シーン国立劇場(バイヨンヌ)
共にパリで学んだ日本・チェコのアーティストによる共同制作
舞台作品「Among us」は、2011年、フランスのジャック・ルコック国際演劇学校で学んだ源津ちなみ氏とハナ・ストロジェコバ氏の出会いがきっかけとなって生まれたプロジェクト。チェコ、日本、ヨルダン、米国、ポーランドなどから集まった制作チームと、地元の子供達とともにつくられた本作品は、遠距離での準備、チェコでの三週間のリハーサルを経て制作されました。同時に行われたワークショップや、非言語領域における子供たちの視点や創造性についての調査結果も作品に生かされたことは、大人の観客にとっても幼少時代の感受性を思い出し、多くの感動と気づきをもたらすきっかけとなりました。本プロジェクトのチェコでの成功を受け、将来的には日本で実施をする構想も進んでいます。
2015年9月8日 ~ 2015年12月5日
Moving Station http://www.johancentrum.cz/en/ The No Name Tearoom http://www.bezejmenna.name/index-e.html Ponec http://www.divadloponec.cz/news/index/mn/17/page/15
源津ちなみ ハナ・ストロジェコバ Juni Endo 佐久間奏多
日程:2月4日~6月22日 会場:小学校 http://mezinami.webnode.cz/ アーティスト:Juni Endo
日程:8月17日~9月8日、11月5日~12月4日 会場: Moving Station http://www.johancentrum.cz/en/ Ponec http://www.divadloponec.cz/news/index/mn/17/page/15 アーティスト:源津ちなみ、Juni Endo