• shareshare
  • shareshare

欧州文化首都における日本関連プログラムを支援しています

HOME > コラム > #KGT Vol. 30 / Barometz “Unidentified invisible Thing” at Kyoto City KYOCERA Museum of Art

[Vol.162] #KGT Vol. 30 / Barometz “Unidentified invisible Thing” at Kyoto City KYOCERA Museum of Art

久保 ガエタン

アーティスト

オンライン配信を実施しての所感

外出制限の有無に関わらず、世の中には日欧の文化的なオンライン活動が多く存在する。そしてそれらは美術館や映画館よりも圧倒的な観客数を持っている。では、なぜオンライン活動をあえて行うのか。今回のプログラムの参加と、視聴者のアンケートから再考する機会を得た。
 まず、アートとはフィジカルで、スペシフィック(現場的)、はかない一時的な環境にあるものである。それは画面上や紙で味見程度のことはできても、食べることはできないのである。そしてその味はいつ、どのように、だれと、どのように食べるかによって異なるほど影響力のあるものである
 今回はオンラインという現場性がない中でなぜこのプログラムをやるべきであるか感じたか。それはこの作品が美術の現場が制限された中の記録であり、その時の希望を見出した少年の記憶が刻まれているもので、離れている中で「共有」することが一つの現場を生み出しているからなのではないか?と一つの結論を出すきっかけとなった。

 

オンライン配信で得た成果と課題

オンライン活動の課題として感じたのは、いかに「アウラ」を残すかということである。いつでも簡単に観れてしまう複製芸術が失いやすい緊張感をいかに保つかが、オンライン上で芸術体験をする際の問題であると思う。
 しかしその緊張を「経済」によるバリアーではることはしてはいけない。有料プログラムは文化的格差を経済格差に結びつけてしまう。よってこういった助成プログラムによって開放されることは理想である。

 

オンライン配信への提言や意見

コロナによる人々の不安と恐慌によって、人々が失ってはいけないと気がついたのが、想像力であると、こういったアーティストサポートが世界中で始まったことが顕著に表していると思う。
 近年アートフェアが乱立し、アートバブルが盛り上がりを見せるかと思わせたが、パンデミックはアートマーケットに壊滅的なダメージを与えるであろうと聞いたことがある。金融消費ではない支援サポートによる活動が続けられれば、恐慌によってアーティストがやめてしまう機会が減るのではないだろうか。

 

<プログラム>

Barometz “Unidentified invisible Thing” at Kyoto City KYOCERA Museum of Art

  • 実施日:2020年5月13日~8月31日
  • 内容
    京都市京セラ美術館のリニューアル展に出品を予定していた作品とその背景、そして中止になってしまった展覧会についての映像をYouTube上で公開
  • 告知方法、使用した広報ツール:Facebook, Instagram
  • 使用したツー配信ツール:YouTube
  • 視聴者の反応を得るために工夫した点:アンケートの収集
  • 視聴回数:107(2020年5月21日時点)

▲Page Top