鹿児島市立美術館における写真展「日本に向けられたヨーロッパ人の眼・ジャパントゥデイvol.9」(会期:2008年4月8日~20日)の関連事業として、南日本新聞社との共催により、「エッセイ・作文コンテスト『一枚の写真を見て感じたこと』」を開催。6歳から78歳まで、215編の応募がありました。その中から、最優秀賞作品3編をご紹介します。
ぼくはここにすんでる。
夕方晴れた日は、いつも、友だちをまってる。
一しょにおしゃべりするため。
外で、すわって話す。
なぜかってその人すぐ帰っちゃうんだ。
でも、ぼくうれしい。
友だちと話せて。
話すことは、きまってる。
一日のできごと。
一日のできごとを話すと、一日が少し長かった気がする。
それは、一日のことが、たくさんあったってこと。
だって、朝おきて、ごはん食べて、それから、お出かけやかいものに行ったりするから。
一日中ずっとひまでも、家の中にずっといても、いつのまにかいろんなことがあったり。
友だちは、ぼくと同じ形。
でも、ときどき細長かったりぼくより太っちょだったりする。
ひょろひょろだったのが、いきなり一日で、ボールみたいになって。
ぼくのゆめは、友だちと一しょになること。
友だちもぼくと同じゆめ。
夏だけは、夜いがい、ずっと一しょだよ。

撮影:スティーブン・ギル