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TOPページ >> プログラム >> 第11回 EU・ジャパンフェスト >>Image of Asia / Asia on the Road パントマイム 小島屋万助劇場公演


Asia on the road に参加して 小島屋万助
 
 私たち「小島屋万助劇場」は、デンマークの2都市(オーデンセ・ラナス)で公演を行いました。
「Asia on the Road」という企画で、Asian Pavilionという可動式のテントにアジアの表現者達が集い、デンマーク国内8都市を巡回するという壮大な催しです。
 私たちは2都市のみの参加でしたが、とても実り多いツアーでした。このツアーの模様を思いつくままに書いていきたいと思います。


☆とにかく暑かったオーデンセ
 8月9日にコペンハーゲンに着き、列車で移動。デンマークの列車の快適さに旅気分を満喫し、最初の公演場所であるオーデンセに到着しました。駅に着いて驚きました。暑い、すごく暑いのです。もちろん、テレビのニュースや新聞などで、ヨーロッパの異常気象のことは知ってはいました。でも、まさか北欧のデンマークでこれほど暑いとは。デンマークのスタッフに聞くと、こんなに暑いのは30年ぶりとのこと。街を歩くと若者たちがみな上半身裸(もちろん男のみ)で歩いています。暑さに慣れないデンマーク人は、相当まいっているようでした。結局、この暑さはオーデンセ滞在中ずっと続き、13日にラナスに入って、ようやく涼しくなりました。


☆Asian Pavilion での公演
 公演は「Asian Pavilion」という野外ステージで行われました。このステージは可動式のテントで、オーデンセでは公園に、ラナスでは町の中心の広場に建てられました。何もない場所に一晩で大きなテントが現れる様は、町にやってきたサーカスといったイメージです。さながら私達はサーカス団の団員といったところでしょうか。
 さて小島屋万助劇場の舞台です。私たちは劇場を中心に活動しているパントマイムの劇団です。いつもは閉ざされた劇場で演じている作品が、この吹き抜けの野外ステージで、文化の異なるデンマークの観客に果たして通用するのか、少しの不安をかかえながら舞台に上がりました。
 3つの作品を演じたのですが、観客がどんどん作品に集中していく様子が、舞台上の私にも感じられました。最後の作品「笑う男」のラストシーンでは盛大な手拍子が起こり、舞台と客席が一体となった幸せな瞬間でした。
 カーテンコールを終えて舞台を降りたとき、本当にほっとしたのを覚えています。
猛暑の日中にもかかわらず、来場してくれた観客は、最後まで集中し、理解し、笑い、そして共感して観てくださいました。


☆ アジアの素敵な仲間たち
「Asia on the road」では、多くのアジアの表現者が参加していました。韓国、バングラデシュ、インド、フィリピン、インドネシア、中国、ネパール、アフガニスタン。正確な人数はわかりませんが、総勢で50人以上はいたと思います。
 このメンバーがツアーの間、舞台を共有し、同じ宿舎で生活するのですから、仲良くならないはずはありません。私も、つたない英語でさまざまな話をしました。お互いのパフォーマンスのことから、国や生活のこと、ときには歴史や戦争の問題などを率直に話しました。皆まじめで意欲的でした。とくにインドの演劇のグループは若いメンバーが多く、本当に仲良くなりました。私たちの舞台に興味を持ったらしく、インドに来てパントマイムを教えて欲しいと何度も頼まれました。先に帰る私達を涙で見送ってくれた姿が忘れられません。
 デンマークから帰ってくると、わが家のパソコンに次から次へと海外からメールが届きました。どれも、今回の公演ツアーで知り合ったアジアの仲間たちからでした。メールの内容は出会えた喜びを語り、再会を期すものでした。また、公演のオファーや、ワークショップの依頼もありました。どこまで要望に答えられるかわかりませんが、今回の出会いを大切にしていきたいと思っています。 今回の公演は私たちにとって、ヨーロッパとアジアの両方に出会える旅でした。。

こじまや・まんすけ(パントマイミスト)
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