2002年9月〜10月に、東京芸術大学取手校で開催された現代美術交流展「グリーンスペース」の第2弾。本展への参加にあたっては、両大学で学内公募による選考会を行い、参加学生を決定。日本からの参加者はワイマールに約3週間滞在し、現地での作品制作・展示を行うと共に、講演会やワークショップなどの交流プログラムに参加し、活発な意見交換が行われました。日独それぞれの学生がお互いに刺激を受け、将来の創作活動への貴重な糧を得たことと確信します。
交流展会期:2003年7月26日〜8月17日
会場:バウハウス大学本館、Haus am Horn、E-Werk、アーティスト ガーデン ワイマール
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銅金裕司 "植物の声を聞く" 豆の蔦に電極をつないで植物の生体電流を音に変換 会場:バウハウス大学ワイマール本館 |
山下麻衣+小林直人 "大きなサラダ" オープニングで来場者にふるまわれた直径1mのサラダ |
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小林史子 "synthetic spinel" 天井から吊り下げられた双頭のシャワーヘッドから無数にのびるナイロンワイヤーが、床一面に散乱した鏡の破片に放射状に結び付けられたインスタレーション 会場:E-Werk |
東京芸術大学/
| 教官: |
●渡辺好明(先端表現科助教授)、井村彰(芸術学科助教授)、●田甫律子(先端芸術表現科教授 賛助出品)、●銅金裕司(非常勤講師 特別参加)、●山藤仁(非常勤助手)、岩間賢(非常勤助手) |
| 学生: |
●赤松康之(赤松ネロ)、牛島大悟(ワークショップのみ自主参加)、●伊藤達矢、●岡田和枝、●小林史子、●傍島賢、●田中詩子、●土屋多加史、●丹沢玲香(T.A.本展アシスタントコーディネーター)、●馬場美樹(自主参加)、●三ヶ尻ゆう、●山下麻衣+小林直人、●和田礼治郎 |
バウハウス大学/
| 教官: |
●Barbara Nemitz(造形学部教授)、●Heike Hanada(非常勤講師)、●Kazu Blumfeld Hanada(非常勤講師)、●Oliver Zwink(非常勤講師)、●Detlef Mallwitz(非常勤講師)、●Alexandra Karrasch(非常勤講師) |
| 学生: |
●Beatrice Catanzaro + Tricia Flanagan、●Steffen Cyrus、●Solvenig Fink、●Verena Hahn、●Moritz Fehr + Theresa Schubert、●Caroline Hake、●Kerstin Lichtblau、●Martin Flemming、●Peter Heckwolf、●Viktor Hoffmann、●Frank Langer、●Freiderike Lorenz、●Mareike Maage、●Jenny Rosenberg、●Piia Salmi |
■オープニング:7月25日
■アーティストトーク 7月25日
■講演会 7月26日 「植物の声を聞く」 講師:銅金裕司(植物学者 美術家)
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概要: 驚くのは人の持つ才能である。植物でも動物でも、鉱物や水や空気でさえ、人はその潜在能力を引き出す。その物質性の特徴を手で触って感得、習熟し思索してから応用する。特に相手が生命では優れて生物の持つ世界観やライフスタイル、生態系までも洞察して、その可能性を見出し、自分も共に生きていくという特異な未来観がある。これを人為、アートと呼んでいいだろう。ここでの植物の声を聞くという比喩は紛れもない真実であるが、現代人はそんな感性が薄れているので、植物の生活環の重要な生理指標となる脳波レベルの生体電位変動に着目して、取り出し、音や音楽にしたものがプラントロンである。これは、しかし、今後、私たちが昔のように自在に生命の声を聞き、その可能性を引き出しえれば無用の長物であり、それを説に願うものである。 |
■講演会 7月27日 「カウンター・モニュメントとしての植物」 講師:井村彰(東京芸術大学美術学部助教授)
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概要: 記憶の永遠化を企図するモニュメントは、現実には本来の意図に反して短命である。モニュメントは常に破壊や改竄の暴力にさらされているだけでなく、設立時の意図も容易に変更されてしまう。石や金属の堅牢さに依拠しようとした従来のモニュメントに変わって、オルタナティブな記憶技術としてのモニュメントを考えるとき、植物をその媒体として用いる試みが浮上する。従来のモニュメントにおける意図変更の例として、1940年に竣工した宮崎市の「平和の塔」が挙げられるが、同時代のドイツにおいて同様に戦意高揚の場となっていたノルドホルン市のモニュメントは、J・ホルツァーによって「ブラック・ガーデン」と称する植物による警告碑として再生した。また、阪神大震災の罹災者のための集合住宅の中庭に作られた田甫律子の「注文の多い楽農店」も、菜園を媒体として記憶を繋いでいく試みとして、新しいモニュメントのあり方を示唆しているといえるだろう。 |
■ワークショップ 7月26日〜29日 「手のひらの上の庭 -見立てと借景-」 講師:渡辺好明(東京芸術大学先端芸術表現科助教授)
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概要: 日本とドイツの学生がグループを組んで、ワイマールの町を散策しながら、「手のひらの上」を「庭に見立てる」ために、自ら制作したモデルや町で見つけたオブジェなどを、ワイマールの風景や歴史を関係づけ=「借景」するというワークショップ。日本文化における伝統的庭園手法である「見立て」 「借景」について、日独双方が意見交換を通じて互いの文化的背景を認識しあいながら、現実の町の発見、再読を促す試みであった。最終日には、床一面に描かれたワイマールの町の地図の上に、各々が見出した「手のひらの庭」が置かれて、仮想的な「回遊式庭園」が実現した。 |
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